「まだまだいくよぉ〜〜〜!!
♪ 巫女みこナース! 巫女みこナース! ♪
生麦 生米 巫女みこナース!!
♪ 巫女みこナース! 巫女みこナース! ♪
蛙ピョコピョコ 巫女みこナース!!
♪ 巫女みこナース! 巫女みこナース! ♪
セクシャルバイオレット巫女みこナース!!
♪ 巫女みこナース! 巫女みこナース! ♪
ソウルトレイン 巫女みこナース!!
♪ 巫女みこナース! 巫女みこナース! ♪
姉三六角 巫女みこナース!!
♪ 巫女みこナース! 巫女みこナース! ♪
リーチ一発 巫女みこナース!!
巫女みこナース! 巫女みこナース!
巫女みこナース! 巫女みこナース!
巫女みこナース! 巫女みこナース!
巫女・みこ・ナース! 巫女・みこ・ナース!」
「最後にもいっちょー!」
Heil!(ハイル!)
「♪ 巫女みこナース!」
「……」
「すいませーん。
写真一枚お願いしま〜す」
「はいはーい。 ポーズはこれでいいですかー?」
「ええ。
はい キムチ」
パシャ!
「ありがとうございました!」
「どういたしまして」
「……」
「? どうしたんだ?」
「何をやってんだ、お前は……」
「何って……見りゃわかんだろ。
コスプレイヤーの写真を取ってんだよ。
コミケに来て他に何をしろと?」
「そうじゃなくて……」
「ん? ああ、『はい、キムチ』ってのは、半島Verだ。
向こうの連中は日本人が「はい、チーズ」ってのをバカにしてるくせに、「はい、キムチ」ってやるらしいぜ」
「私が言いたいのは……」
「ナチのコスプレグッズは高級品なんだよ。
新調したスーツの何倍も値段が高いんだぜ。
だから、装飾品がいい加減なんてキツイこと言うなよ。
そーいうのは気づいても、あえて突っ込まないのがマナーってもんだ。
まあ、指摘されたらオリジナルですって言えばそれでOkなんだけどな」
「人の話を聞け!」
「だいたい『ナチス(Nazis)のコスプレ』と一言に言っても、NSDAP(国家社会主義ドイツ労働党)・SA(突撃隊)・A-SS(一般親衛隊)・W-SS(武装親衛隊)・RAD(帝国勤労奉仕団)・NSKK(国家社会主義航空軍団自動車軍団)・NSFK(国家社会主義航空軍団)・HJ(ヒトラー・ユーゲント)・WH(陸軍)・WL(空軍)・WM(海軍)……
代表的な機関だけでもこの数だぞ。
さらに高官や将校のオーダーメイド服などバリエーションの違いを含めるともう何が何やら……
俺のような一般人には理解不能な世界だ」
「どこが一般人なんだよ…っていうか、人の話を聞けよ」
「そうですよ、アルクさんの言う通りです」
「リューシ―さん……」
「屋外でナチ軍服なんて着たら、日光で服の生地が痛むでしょう!
これだから素人は……ぷんぷん!」
「……」
「しっかし、トップ絵のヴォルフの服はともかく……
ある意味最悪の背景よね。
せめてWW2関係の背景にすれば、それなりのトップ絵になったでしょうに……
これじゃ頭の悪い外人コスプレイヤーじゃないのよ……」
「一応探したんだが、いい背景が無くてな」
「よりにもよって東京ビッグサイトとは……
毎年皆さんよくあんな人の列が何キロも続いているところに行く気がしますね。
せっかくの休日なのにあんなところに」
↑ あんなところ
「もっとも、私は行ったことありませんが」
「たしかにそうよね。
内容も本の厚さも薄っぺらいくせに、一冊千円なんてぼったくりもいいところよ。
と、思っててもいつの間にか千円札を払うことに何とも思わなくなるんだから、怖いところよね。
もっとも、あたしは行ったことないけど」
「帰りの電車で品定めすると『こんなの買ったっけ?』という本がちらほら。
そして買ったはいいけど未読のまま一年が過ぎるというパターンもちらほら。
もっとも、わたしは行ったことありませんが」
「終わりの時間になると拍手がはじまるけど、あれって誰がはじめたのかしら?
初心者と常連の違いはそこでわかるわよね。
拍手する連中は常連、慌てるのが初心者。
もっとも、あたしは行ったことないけど」
「……行ったことが無い割には内部の事情にやたら詳しいな」
「で、今回は何やるの?
ホロコーストネタは前回で決着がついたと思うんだけど……」
「いや、あんな穴だらけの論理など認められない。
突っ込みどころ満載じゃないか」
「ほぉ?」
「凶悪な面ですね、もうじき三十路だというのに大人気ない」
「凶悪で悪かったな。
あーあー、どーせ私は嫁き遅れの年増女さ。
料理は下手だし、部屋は汚いし、すぐ殴るし、短気で、へそ曲がりで、我がままで、疑い深くて、陰険で、不器用で、来年には三十路になるのに精神的にはすんごく子供さ。
お肌もお腹もかなりキテいて、ちょっと油断すると物凄いことになる常時レッドゾーンさ。
そして私はもうすぐ完全なオバサンに変身するよ。
で?」
「そこまで言ってませんけど…」
「どーしてこの人は年齢の話になるといじけるわけ?」
「被害妄想の末期患者か?」
「違うって、年増のヒステリーだよ」
「何か言ったか?」
「いやぁ、大尉殿は綺麗だなぁって。
二十歳で通用するんじゃねぇの?」
「うふふふふふふふ♪ やっぱり?」
(……嘘に決まってんだろ……)
(……痛いな……)
「だいたいこのシリーズは毒電波があまりに濃すぎる。
こんなもんを書くくらいなら、もっと他にやることがあるだろうに。
他所のサイトを見てみろ。
ここまでアホなことを書いているのはここだけだぞ」
「有能な者は行動するが、無能な者は講釈ばかりする」
「バーナード・ジョーですね」
「誰?」
「ホラ、クロスカウンターが得意な――――」
「それは矢吹ジョー(明日のジョー)」
「ハリケーンアッパーとかスクリューアッパーの―――」
「それはジョー=ヒガシ(餓狼伝説)」
「赤いボタンを見ると無性に押したくなる――――」
「それはコンドルのジョー(ガッチャマン)」
「……」
「……」
「今日はこの辺で勘弁しておいてあげます」
「へいへい」
「……」
「どうしたアルク?」
「お前らの電波な会話についていけん……」
「それはそうと、今回はホロコーストの討論をやるんじゃないの?」
「それだ。
ホロコーストはユダヤの捏造などという妄言を広めることは危険すぎる。
何ともしても食い止めなければならない」
「そうやって、危険でもないのに難癖つけて言論弾圧するほうがよっぽど危険だぜ」
「ふん、その手に乗るか。
そうやって油断させておいて一気に……という手だろう?」
「それはどっちかというとアカの十八番だと思うが…」
「ねぇアルクさん。
米軍の軍用チョコレートは、平時に食べてしまわないように、わざと不味く作られているってホントですか?」
「さ、さあ…?」
「粉っぽくて喉乾いちゃうわよね」
「軍用食品がわざと不味く作られているのはどこでも同じだろう。
おやつ代わりに食べてしまう兵が続出しては困るからな」
「あと軍人さんってお腹が減ると火薬を食べるってホントですか?」
「いや、それは軍人だからってわけじゃ――――」
「火薬を食べるという話は間違ってはいない。
作家のアーネスト・ヘミングウェイが発明したカクテル『ヘミングウェイ』はシャンパンに黒色火薬を混ぜたシロモノだった。
のちにシャンパンとアブサンに変更されたが、兵士が火薬を食べてしまうエピソードは実は少なくない」
「そんなものを食べて大丈夫なのでしょうか?」
「知らん。
ダイナマイトの材料はグリセリンだから甘味があって美味いらしいが、私は食べたことはないからわからん」
「と、とにかく! このままでは多勢に無勢。
私一人では数的に不利だ。
そこで強力な助っ人を連れてきた。
ふふふ……
ネオナチの危険分子どもめ、覚悟しろ」
「どうして『王様は裸だ』と言うとネオナチ認定されるんでしょうか?」
「それが言論弾圧の手段なんだろ。
ネオナチのレッテルが怖いから皆何も言えないってわけさ」
「つまり、本当はネオナチではないってことですね」
「そういうことだ。
だいたい何故私がネオナチ扱いされるんだ? ワケがわからん」
「? あなたはナチでしょう。
武装SSなんだから」
「ナチとネオナチはまったく違うぞ。
私の場合はただ単に他に就職先がなかったから武装SSに入っただけだ。
日本の自衛隊員が他に就職先がないから入隊するのと大して変わらん。
ドイツの世界的なスポーツメーカーのアディダス(adidas)を作ったアドルフ・ダスラーも戦時中はナチ党員だったが、当時はナチ党に入った方が企業活動がしやすかった。
ナチスの仕事を請け負うにはナチ党員でなければならなかったからな。
当時はダスラー兄弟商会という靴の製造メーカーで、ベルリンオリンピック出場選手のシューズを提供した。
ダスラー社の靴を履いた様々な国の選手たちは合計40個の金メダルを取っている。
戦後、ダスラー兄弟の兄アドルフがアディダス(adidas)を創り、弟のルドルフがプーマ(PUMA)を創ったのだ」
「あー、それ知ってる。アディダスはアドルフとダスラーを足した言葉なのよね」
「だがアドルフ・ダスラーがナチということで戦犯になったという話は聞いたことがない。
当時はドイツ人がナチ党員になることは普通のことだったし、戦後になったとたんにユダヤ人絶滅計画に携わってたとか言われても何のことだかさっぱりわからん。
で、知らんものは知らん。やってないことはやってない。連合国とユダヤ人は嘘を吐いてドイツを不当に悪者にしてる。と当然の主張しているとネオナチ扱いされるのだ。
ネオナチ認定されても別にいいが、サヨクと同じように言論の自由を認めるべきだ。
サヨクが真っ赤な妄言を垂れ流すことは認められているのに、ネオナチが正論を言うと逮捕するというのはとても民主主義とは思えんぞ」
「統一ドイツのヴァイツゼッカー大統領は国民に呼びかけた。
子は親を。親は子を。隣人は互いを監視・密告し、右翼的な発言・行動を取ったら速やかに無料ダイヤル011-49-1805-234566に連絡せよ。そうすれば連邦警察が突入して身柄を拘束し刑務所に送ると。
なお、ドイツの刑事裁判では議事録が取られないのであとで『公平な裁判ではなかった』と主張してもそれを確認することはできない。逮捕されたら最後というわけだ。クックック……」
「……。一体どこのゲシュタポだ? あるいは東ドイツの秘密警察?」
「戦後のドイツはナチスの反省からネオナチの存在を許さない。
だからわたしも許さない。
民主主義を守るためなら盗聴・隠しカメラによる監視、密告の奨励、言論の自由の弾圧も許されるのだ。アッハッハ!」
「とても21世紀の民主国家のやることは思えんな……
道理でホロコーストの検証は欧米以外のロシアや中東、もしくはインターネット上でしかできんわけだ」
「ま、いまさら始まったことじゃないですし。
それはそれとして。お前さんの助っ人とやらは?」
「そろそろ来ると思うんだが……」
「ふはははははははは!」
「む!? この笑い声は!」
「あそこよ! あの屋根の上!」
「……屋根?」
「銀の翼に望みを乗せて! 灯せ平和の青信号!
九品仏大志 定刻通りにただ今参上!」
「……」
「おい、あれがお前さんの助っ人か?」
「一応……」
「失敗じゃないの?」
「ちょっと後悔してる……」
「おーい、そこのアンタ! そんなところにいないで降りてきなさいよ!」
「うむ。よかろう……ちょいやっ!」
「飛んだ!?……え?」
「……一生懸命梯子をくだっとる……」
「ダサいですね」
「ふはははははは!
諸君! 待・た・せ・た・な!」
「誰も待ってねえよ」
「それはそうと」
「おお、同志アルク。
言わなくてもわかっているぞ、このネオ・ファシストどもを叩き潰せばよいのだな」
「ま、まあ、それはそうなんだが……その同志ってのはなんだ?」
「笑止!
身分上下の差にかかわらず“同志”と呼ぶのは、基本ではないか!
そんなことも忘れてしまったのか、タワケものっ!」
「……」
「しかし、さらにタワケたことを抜かす輩がいるそうだな。
なんと『ホロコーストは無かった』などという妄言を広めようとしているらしいではないか」
「そ、そうだ。その通り! こんな危険な思想を広めるわけには……」
「うむ、ホロコーストは言わばナチスの華。
それが無かっただと?
何を馬鹿な。
ホロコースト無きナチスにどんな魅力があるというのだ?」
「……」
「『インディー=ジョーンズ』のような米帝映画や、『ジョジョの奇妙な冒険』『ヘルシング』のような日本の漫画においてもナチスが悪役であることは重要なポイントを締めている。
悪のカリスマを無くすわけにはいかん。
それはすなわち世界の娯楽作品の貴重なネタを無くすことになってしまう。
考えもみろ。
あそこまでネタにしやすい素材は他にない。
ナチスは比類なきネタの宝庫なのだ。
しかしそれはホロコーストが成り立ってはじめて意味のあるものだ。
ナチはカッコよくて、強くて、冷酷非道であるからこそのナチであり、実は人道的だったナチではまったく物語にならないのだ」
「そんな理由でホロコーストを肯定されても困るんだが……」
「ナチはいいぞ〜 ナチは〜
ナチには夢がある。 浪漫がある。
UFO、オカルト、吸血鬼、エトセトラ、エトセトラ……
なんでもござれだ。
コミケでも「ネタに詰まったらナチ本を描けばいい」と言わんばかりにナチ本が溢れている。
ヘルシングのようなナチ漫画のパロディを含めればその倍の倍は行くだろう。
ナチは同人作家にとってこれ以上ないネタなのだ。
我輩としてもナチの持つ「悪の魅力」には心引かれるものがある。
その貴重な素材をむざむざ壊すなど正気の沙汰ではない」
「……おい、お前の助っ人はちょっと頭がおかしいぞ」
「う、うむ……」
「で、助っ人はこいつ一人か?」
「いや、あともう一人……」
「わたくしめでございます」
「帰れ」
「冷たい御言葉ですな黒魔術士殿」
「誰が黒魔術士だ!」
「冗談でございます。
こんなジョーク一つで目くじら立てるようではいけませんな」
「で、あんたも助っ人なわけ?」
「いえ、今回のわたしは中立の立場をとらせていただきます。
つまり、判事です」
「お前が判事だと?
あー、ダメダメ。
どうせまともな判事役なんぞ務まらん。
いくらお遊びだからって、もうちっとマシなキャラが他にいくらでもいるだろ。
少なくともお前はダメだ」
「ならば我輩が―――」
「もっとダメだ
ちっ なんだこの面子は…」
「…まあ、よかろう」
「姉さん?」
「ニュルンベルク裁判に比べればはるかにマシな条件と言える。
ニュルンベルク裁判はただのリンチだからな」
「ナチス・ドイツのやったことがただの戦争だったなんて妄言は認めるわけにはいかない。
ナチスのやったことは人類史上最悪の戦争犯罪なのは、揺るぎようの無い事実なんだ。
ニュルンベルク裁判がそれを証明している。
多少の問題はあったとしても、ニュルンベルク裁判の基本方針は間違っていない」
「裁判?
あれが裁判と呼べるのか?
ニュルンベルク国際軍事裁判(IMT)はもとより、ニュルンベルク軍事裁判(NMT)ですらも魔女狩りそのものではないか」
参考資料 : ニュルンベルク国際軍事裁判所規約
宮野悦義,稲野強訳 「裁かれざるナチス ニュルンベルク裁判とその後」の巻末の資料より
(アドレス:http://pegasus.phys.saga-u.ac.jp/peace/nurchartr.html)
第六条 この規約の第一条で言及するヨーロッパ枢軸諸国の主要戦争犯罪者の裁判及び処罰のための協定により設立された裁判所は、ヨーロッパ枢軸諸国のために、一個人として又は組織の一員として、次の各犯罪のいずれかを犯した者を裁判し、かつ、処罰する権限を有する。
次に掲げる各行為又はそのいずれかは、本裁判所の管轄に属する犯罪とし、これについては個人的責任が成立する。
- 平和に対する罪。すなわち、侵略戦争もしくは国際条約、協定もしくは誓約に違反する戦争の計画、準備、開始もしくは遂行、又はこれらの各行為のいずれかの達成を目的とする共通の計画もしくは共同謀議への参加。
- 戦争犯罪。すなわち、戦争の法規又は慣例の違反。この犯罪は、占領地所属もしくは占領地内の民間人の殺害、虐待、もしくは奴隷労働もしくはその他の目的のための追放、俘虜もしくは海上における人民の殺害もしくは虐待、人質の殺害、公私の財産の掠奪、都市町村の恣意的な破壊又は軍事的必要に正当化されない荒廃化を包含する。ただし、これらに限定されない。
- 人道に反する罪。すなわち、戦前もしくは戦時中にすべての民間人に対して行われた殺人、殲滅、奴隷化、追放及びその他の非人道的行為、又は犯行地の国内法の違反であると否とを問わず、本裁判所の管轄に属する犯罪の遂行として行われた政治的、人種的もしくは宗教的理由に基づく迫害行為。
上記犯罪のいずれかを犯そうとする共通の計画又は共同謀議の立案又は実行に参加した指導者、組織者、教唆者及び共犯者は、何人によって行われたかを問わず、その計画の遂行上行われたすべての行為につき責任を有する。
第八条 被告人がその政府又は上司の命令に従って行動したという事実は、被告人の責任を解除するものではないが、裁判所において正当と認める場合は、刑の軽減のため考慮することができる。
※ 国際法では,命令に従っただけの兵士を罰することはできない。当たり前のことである。しかし「兵士を罰則対象」にするという前例のない考え方を持ち出したのはリトアニア在住の弁護士ヤコブ・ロビンソンだった。彼はユダヤ人であり、世界ユダヤ会議(WJC)がニューヨークに設立した「ユダヤ問題研究所」(現在,その本部はロンドンにある)の当時の所長であった。
「あれ? ニュルンベルク裁判は2つあったの?」
「知らなかったのか?
ニュルンベルク裁判は、ヒトラー体制の高官を裁いた国際軍事裁判(IMT:International Military Tribune)と、米国がより重要でない犯罪者を裁いたニュルンベルク軍事裁判(NMT:Nuernberg Military Tribune)の2種類があるんだ。
IMTは1945年11月から1946年10月の約一年間行われ、連合国がまとめてドイツを裁いた裁判。
NMTはIMTを引き継いだ米国がドイツを裁いた裁判だ。
そしてその他多くの裁判が行われた。
おおまかなものでは以下のようなものがある」
連合国 | ・ニュルンベルク国際軍事裁判(IMT)(1945年11月20日〜1946年10月1日)
【成立】:ナチス=ドイツの行った侵略戦争や数多くの残虐行為に対し,連合国は戦争中から責任者処罰の方針を固め,1945年8月8日にアメリカ・イギリス・フランス・ソヴィエトの4カ国のあいだで成立した「ヨーロッパ枢軸国の重要戦争犯罪人の訴追と処罰に関する協定」によって法的根拠が与えられ,総計19の連合国がこれに参加した。裁判所はイギリスのローレンス判事を裁判長とし,アメリカのビドル判事・フランスのド=バーブル判事・ソヴィエトのニキチェンコ判事によって構成され,1945年10月18日に起訴状が公表された。検察側は,[1]共通の計画または共同謀議,[2]平和に対する罪,[3]戦争犯罪,[4]人道に対する罪,の4点の訴因をあげて告発した。公判は1945年11月20日に始まり,1946年10月1日に結審したが,起訴状に含まれていたライは1945年10月25日に自殺,グスタフ=クルップは重病という理由により審議からはずされた。 【判決】:審理の結果,死刑12人,終身刑3人,10年から20年の有期刑4人,無罪3人が宣告された。死刑ののうち全訴因について有罪の判決を下された者は,ゲーリンク(航空相・国家元帥)・リッベントロップ(外相)・ローゼンベルク(東部占領地域大臣)・カイテル(総統本営付幕僚長)・ヨードル(総統本営付作戦部長)の5人,戦争犯罪および人道に対する罪で有罪の判決を下された者は,カルテンブルンナー(SS長官)・フランク(ポーランド総督)・ザウケル(SS国家指導者)・ボルマン(ナチス党官房長,欠席裁判)の4人,共同謀議を除く3訴因で有罪の判決を下された者は,フリック(内相)・ザイス=インクヴァルト(オーストリア=ナチス党首・オランダ総督)の二人,さらに,シュトライヒャー(フランコニア州総督)は人道に対する罪の1訴因で有罪の判決を下された。ヘス(副総統)は共同謀議と平和に対する罪,フンク(経済相)は共同謀議を除く3訴因,レーダー(海軍総司令官)は人道に対する罪を除く3訴因にもとづいて,終身刑の宣告を受けた。人道に対する罪のシーラッハ(ヒトラー青少年団長),戦争犯罪と人道に対する罪のシュペーア(軍需相)はともに20年,また全訴因有罪のノイラート(外相)は15年,さらに平和に対する罪と戦争犯罪の訴因で有罪のデーニッツ(海軍総司令官・国家主席)は10年,それぞれの有期刑の宣告を受けた。無罪放免はシャハト(経済相)・パーペン(オーストリア大使・トルコ大使)・フリッチェ(宣伝相次官)の3人。死刑は1946年1月16日に執行されたが,ゲーリンクはその前日の15日に自決した。 |
アメリカ |
|
イギリス |
|
フランス |
|
ソ連 |
|
ポーランド |
|
ベルギー | 75名が有罪。 |
デンマーク | 85名が有罪。 |
ノルウェー | 81名が75名が有罪。 |
オランダ | 240名が有罪。 |
イスラエル |
|
ドイツ | 1992年までの数字でナチス犯罪で有罪になった数は6488名 |
オーストリア | 1972年までに、1万3607名有罪、うち43名死刑(30名執行)、29名終身刑、他有期刑 |
「ニュルンベルク国際軍事裁判所規約の説明をしよう。
A級戦犯ってのは、上記の規約の(a)に違反した指導者のことだが、これは規約外の造語なんだ。
A、B、C評価だと思われているが、実はただ種類によって違うだけで上下の差はない。
もともと戦犯にはa項、b項、c項の犯罪項目はあったが、級の分類は存在しなかった。
級の概念はGHQのプロパガンダなんだよ」
「a)の平和に対する罪は、ドイツが戦争をはじめた時点では存在しなかった項目だ。
第二次大戦以前の国際社会では、一国が他国に対して征服支配し侵略することは、犯罪ではなかった。
故にこれまで欧米諸国もアジア、アフリカを侵略・植民地化してきたし、それをめぐる欧米諸国間の戦争も当然のように行われた。
ドイツがポーランドに侵攻のも、そんな当然のように行われた戦争のひとつに過ぎなかった。
だが、ドイツが戦争に負けた途端、それまで合法だった行為が違法とされ、過去では合法だった行為が裁かれる。
そんな遡及法など、承服できるか。
「遡及」とは「過去にまでさかのぼって影響を及ぼすこと」。
そしてこの原則は国際的にも認められている。
この原則を無視したせ政治的茶番劇を「戦争そのものを犯罪として裁いた画期的な裁判」と評価するどーしようもない馬鹿がいる」
「何を言う。1939年のポーランド侵攻は事実だろうが」
「ヒトラーが周辺諸国に返還を求めた「ヴェルサイユ条約で割譲されたドイツ固有の領土」はザール、ラインラント、ズデーテン、メーメル、ダンツィヒ。
これらは第一次大戦前はドイツの領土ではないか」
ザール地方 ―― 旧ドイツ領、1935年、住民投票で90%以上が併合に同意。 ラインラント ―― ドイツ領、非武装地帯だったが、1936年進駐。 ズデーテン地方 ―― 住民の98%がドイツ系住民。1938年、チェコ政府の合意で併合。 メーメル地方 ―― 旧ドイツ領。1939年、リトアニア政府の合意で併合。 ダンツィヒ地方 ―― 旧ドイツ領、ポーランド政府が返還を拒否し、「返還要求は開戦理由と見なす」と声明。
「第一次世界大戦前ではドイツ領であったダンツィヒ地方は、ドイツの敗戦により国際連盟管理下に置かれていたものの歴史的に見ても明らかにドイツの固有領土であり、また住民の大半はドイツ人だった。(96%がドイツ人であり、公用語もドイツ語)
ポーランドが占領していたポーランド回廊は東プロイセン地方をドイツ本国から切り離し、そのせいで極めて不安定な状態にあった。
さらに、ポーランドに在住するドイツ系住民は少数民族として、迫害を受けていた。
それに対しヒトラー・ドイツの要求は、ポーランド側がダンツィヒを返還し東プロイセンとドイツ本国とを結ぶ鉄道と自動車道路をポーランド回廊に建設することを認めてくれれば、ドイツ側はポーランド回廊とポーランドの西部国境を保障するという寛容なものだった。
これは、ドイツにとって屈辱的だったヴェルサイユ条約によるポーランド領をほぼ承認するという、ポーランド側には極めて有利な条件であった。
ポーランドは国際連盟管理下のダンツィヒ自由市に1920年1月9日に結ばれた条約に「ポーランドはポーランドとの直接結合のためダンツィヒ港内に郵便、電信、電話局を設置することができる」という特権をもっていた。
しかし、ヘベリウス広場にある郵便局は名ばかりで、防護用の強化壁、鋼板でかためまるで要塞だった。
職員もすべて軍事教練を受けた予備役兵からなっており、後に開戦時ドイツ軍がここの制圧に苦労している。
ダンツィヒ自由市におかれていたすべてのポーランド側事務機関も同様抵抗拠点の様相を呈していて、なにかあればポーランド国軍の援兵が確保される仕組みになっていた。
周囲がドイツ人ばかりということもあろうが、近い将来、ダンツィヒを、リトアニアによるメーメル地方占領のように不法占領するための、戦争準備を行っていた。
これだけ見ても、ポーランド側に重大な戦争責任がある事は明白。
しかも、ドイツ軍が侵攻し占領した領地は旧ドイツ領、つまりドイツ系住民が圧倒的な 地域(ザール、ラインラント、オーストリア、ズデーテン地方、メーメル、ダンツィヒ、ポーランド回廊)。
明らかに自国領土の自衛戦争だったと言える。
だが、これはポーランドが悪いわけではない。
ポーランドからみれば戦争は犯罪ではないのだから当然だ。
したがって法的に見ても、大義名分を見ても、ドイツが戦争そのものを謝罪する理由はどこにもない
実際、戦後のドイツ政府の主張は『一部のナチスが悪かった。大半のナチスとドイツ国民はいわば被害者である。そして戦争自体を謝るつもりはまったくない』だ」
「一部?」
「そう。一部だ。
だって『ナチスは全部悪い』ってなると戦後のドイツ政府にとってはひたすら都合が悪くなっちまう。
戦後のドイツの議員の3分の2は元ナチだったからな。
というか、当時の政治・経済・司法その他の社会的地位が高い連中はたいていがナチか、その関係者だった。
なにせヒトラー政権樹立時、ドイツ国民のほとんどがナチを支持してたわけだからな。
社会的地位のある人間がナチと無関係であることは少ないくらいだ。
だから一部のナチ、それこそ『ヒトラーとその一味』の一言で片付けられる少人数が悪いことをしたってことで全部片付けてる。
そーしないと自分たちが困るからだ」
「ドイツはナチスの行為については、「一部の暴走」で片付けているものと基本的には謝罪している。
ところが、ドイツはヨーロッパに賠償しているどころか、賠償を請求している。
奪ったものは返す、だが奪われたものは取り返す。
それがドイツ政府の基本姿勢になっている」
参考資料:毎日新聞2004/08/10
(アドレス:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040810-00000002-mai-int)
〈財産返還要求〉居住区追われたドイツ人ら提訴へ
【ベルリン斎藤義彦】第二次世界大戦をきっかけに、それまで住んでいたポーランドやリトアニアの居住区を追われたドイツ人やポーランド人が、ポーランドやリトアニア政府を相手取り、残してきた財産の返還を求める訴訟を準備している。独・ポーランド両国は、「追放」を受けた国民への金銭的補償を既に行っているが、一部の強硬派はあくまで財産返還を求める構えだ。こうした動きは、中東欧10カ国を加えた新生EU(欧州連合)内部に、戦争に関する感情的なしこりがいまだに残っていることを示すと言えそうだ。地元の報道などによると、ナチスドイツの敗戦にともない、ポーランド西部の旧独領から現在の独領に追われた約1000人のドイツ人で組織する「プロイセン信託基金」がこのほど、今秋にもポーランド政府を相手取り、ポーランド国内の裁判所と、欧州人権裁判所(仏ストラスブール)に、残してきた財産の返還を求める訴訟を起こすことを明らかにした。 また、ナチス占領中のリトアニア南部から現在のポーランド領に強制退去させられた1500人のポーランド人のうち、一部の住民グループも、リトアニア国内の裁判所に同様の訴訟を起こす意向を明らかにした。 シュレーダー独首相は1日、訪問中のワルシャワで、訴訟の動きに「反対する」と明言し、独政府も「基金」を「怪しげな組織」と非難した。しかし、チモシェビッチ・ポーランド外相は、戦後60年近くを経て、EU統合が進んでもなお、補償請求の動きがあることに「(独国内で)問題が十分解決されていない」と不満を表明。両国間でなお対立の火種がくすぶっていることを示した。 ただ「基金」は一部強硬派の組織で、約200万人が参加するドイツの最大組織「追放民連合」は訴訟を否定。法律を制定したうえで、ポーランドやチェコと協定を結び、財産への補償を行うことを提案している。 また、独政府は、東欧や旧ソ連から追われたドイツ人の財産への補償や年金をこれまで総計746億ユーロ(約9兆7000億円)支払っており「問題は解決済み」との立場を変えていない。 ポーランドも旧ソ連領から追われた国民への補償を行ってきたが、社会主義国家時代に国家財産を補償に使うことを約束したため、現在、補償が滞っており、今年6月、欧州人権裁判所は、住民側の訴えを認め、ポーランド政府に補償を再検討するよう命じている。 第二次世界大戦を契機に、現在のポーランド西部、チェコ北西部などのドイツ人居住区に住んでいた約1650万人が追われ、現在の独領に逃げた。また現在のリトアニア、ベラルーシ、ウクライナから約200万人のポーランド人が追われ、ドイツ人が追われたポーランド西部の旧ドイツ領に移り住んだという。(毎日新聞)
※ 戦争による被害の賠償請求は自国にしかできないというのがドイツの立場である。
したがってポーランドやリトアニアに賠償請求しても却下されるだろう。
「そしてドイツが有罪ならば、ポーランドをドイツにけし掛けたイギリス、フランス、アメリカも同罪だ。
だいたいハルノートを日本に突きつけたアメリカに、平和に対する罪が適用されないのはどういうことだ?
ソ連はドイツと共にポーランドに侵攻したが、あれはどうなる?
平和に対する罪の項目など、勝者の論理に過ぎないのだ」
「なら(b)の戦争犯罪はどうだ?
あれはドイツが戦争をはじめた時点でも存在している国際法だ」
「民間人の住宅地に無差別爆撃を実行した連合軍の指導者にこそB級戦犯の名に相応しい。
ドイツも日本も、連合軍の絨毯爆撃で酷い目にあった」
参考資料:シャーロック・ホームズのガス室――ホロコーストのガス処刑説の文芸学的分析の試み――サミュエル・クロウェル(元コロンビア大学教授のアメリカ人作家のペンネーム)著 Crowell,The Gas Chamber of Sherlock Holmes, An Attempt at a Literary Analysis of the Holocaust Gassing Claim
(アドレス:http://revisionist.jp/crowell_01.htm)
歴史の皮肉であるが、100万のドイツ民間人の4分の3を殺した連合国の爆撃は、その犠牲者の大半をガス処刑し、焼却した[424]。大半の犠牲者は、建物の地階のシェルターのなかで、爆弾や火災が発生する一酸化炭素ガスを逃れることができなかった。一酸化炭素ガスは、その粒子が小さいのでフィルターでは濾過されず、実際に人々をガス処刑してしまったのである[425]。そして、火災による高熱は、ときに1000度以上にもなることがあり、犠牲者の死体を熱だけで効果的に焼却した[426]。しかし、戦後、ガスと火を使ったドイツ国民の絶滅は、ガス処刑と焼却に対する連合国の訴追のなかでは完全に無視されているのである。
参考資料:An Exercise in Futility
(アドレス:http://www.ihr.org/jhr/v20/v20n2p38_Neufeld.html)
About the reviewer
Samuel Crowell is the pen name of an American writer who describes himself as a "moderate revisionist." At the University of California (Berkeley) he studied philosophy, foreign languages (including German, Polish, Russian, and Hungarian), and history, including Russian, German,and German-Jewish history. He continued his study of history at Columbia University. For six years he worked as a college teacher.
「大都市に無差別爆撃と仕掛けるという連合軍の行為は裁かれず、ドイツと日本のみが裁かれる。
A級は戦争指導者、B級は虐殺指示者、C級は虐殺現行犯、というような分類はGHQが勝手に作ったものだが、それが連合軍には一つも当てはまらないとでも思っているのか?
どんな時代、どんな国でも、戦争になれば悲劇は起きる。
そんな状態では多少の戦争犯罪は当然のことだ。
戦争犯罪の項目など、そもそも連合軍自身が守っていないではないか。
連合軍が無罪なら、ドイツも無罪だ。
ドイツ政府がニュルンベルク裁判を認めていないのは当然の話だな」
参考資料: 連邦司法相フォン・メルカッツ(キリスト教民主同盟)
西ドイツ連邦議会1952年9月17日ニュルンベルク裁判について
「法的根拠、裁判方法、判決理由、そして執行の点でも不当なのです」
参考資料: メルテン(社民党)
西ドイツ連邦議会1952年9月17日ニュルンベルク裁判について
「この裁判は正義に貢献したのではなく、まさにこのためにつくられた法律を伴う政治的裁判であったことは法律の門外漢にも明らかです」
参考資料: エーヴァース(ドイツ党) 西ドイツ連邦議会1952年9月17日ニュルンベルク裁判について
「戦争犯罪人という言葉は原則として避けていただきたい。無罪にもかかわらず有罪とされた人々だからです」
参考資料:
シュミット社民党(元首相)
「私にはカタログだけで十分でした。あまりにも一方的なものです。祖国に対するある種の自己暗示的なマゾヒズムを自分たちの職務だと考える人たちがいるわけです」
「ここ数年、ある巡回展で、何百万人ものドイツ兵を茶色や黒、灰緑の制服を着た犯罪人と一緒くたにした者たちがいる。こういう極左の意見は危険なのにもかかわらず、禁じられていません」
参考資料: トーマス・ルーファス(「犯罪展」が開かれたミュンヘン市のキリスト教民主同盟幹事長)
「あれは精神的自虐行為です」
参考資料: ヴァイツゼッカー(キリスト教民主同盟)元大統領
「犯罪的な国防軍について語るとするならそれは何か全く別のことであり誤りである。有罪か無罪かについて集団として判断をしてしまうことになる」
「集団としての罪を主張することは、人道的、倫理的、そして宗教的にウソなのです。無実についてと同じように、罪はいつも個人的なものです」
※1952年9月17日ニュルンベルク裁判についての西ドイツ連邦議会でニュルンベルク裁判を否定しなかったのは当時401議席中15議席を持ち態度を保留した共産党だけだった。つまり、議会の圧倒的多数と政府がニュルンベルク裁判を否定したのである。
ホロコーストが騒がれ始めたのはアメリカのテレビドラマ「ホロコースト」が放送された1970年代の頃である。第三次中東戦争でイスラエルが国際的に孤立した頃になったときに放送されて国際世論がイスラエルを後押しし始めた。それ以前はホロコーストの名前はほとんど聞かれず、ドイツの教科書にもほとんど載っていなかった。1952年の時点ではドイツ人はそれほど自虐的ではなかったのである。
「ドイツ政府は戦犯の存在そのものを認めていない。
そして、戦争犯罪なら戦勝国もやっているが、ドイツがひたすら悪いと言われる理由は(c)の人道に対する罪。
とどのつまり、ホロコーストに集約されるわけだな。
こうしてみると、日独だけが悪いという歴史観は、連合国によって意図的に歪曲された歴史観に過ぎない。
ホロコーストの有無が全てを左右しているのは明白だ。
しかし、あんなものは連合国のでっち上げ以外の何者でもない。
ヒトラーは有罪だと、イギリス法廷を半分でも納得させるような証拠を持ってきた者はだれもいない。
英国人歴史修正主義者デビット・アービングが言うように、現在のイギリスの人種的憎悪に関する法令に照らせば有罪で、執行猶予付きで十八カ月の刑という判決はあり得る。
現状の証拠ではそれくらいが関の山だ。
ナチスがユダヤ人に対する人種差別を行っていたのは事実。
その結果、多くのユダヤ人が苦しみ、不当に財産を奪われ、精神・肉体的苦痛を味わい、命を奪われたケースもあることも事実。
しかし、ナチスが「死の工場」を建ててユダヤ人を絶滅させようとした罪、すなわち「ホロコースト」はでっち上げ以外の何物でもない。
私は断言する。
20世紀最大の捏造「ホロコースト」の罪状に関して言えば、ドイツは無罪だ」
「ふざけるな! ホロコーストはあった!
ユダヤ人を何百万人と虐殺していったくせに、それを正当化しようとするなど……」
「ホロコーストはユダヤ人虐殺ではない。
ユダヤ人絶滅計画だ。
虐殺なら連合軍もやっている。
意図的に食料を配給しなかったり、意図的に医薬品を配給せず、病気と栄養失調で多くのドイツ人が殺された。
戦争をやっているのだから、どこの国も虐殺はやっている。
が、絶滅計画を実行したのはナチス・ドイツだけ。
それが連合国の言い分なのだろう?」
「だからホロコーストはあったと言っている!
シンドラーのリストでも見て少しはホロコーストを勉強しろ!」
「? あれは映画だろう?
何を言っているんだ、お前は」
「あれは実話を元にしている感動の映画だぞ!
ホントにあった話だ!」
「映画をソースにするとは恐れ入る。
貴殿には名誉朝鮮人の称号を授けよう」
「いるか、そんなもの!」
「だって『シンドラ―のリスト』って、『ホットショット2』と同レベルのアホ映画だろ。
やたらと長いし、長いし、長いし」
「違う!」
「ねーねー、『シンドラーのリスト』ってどーいう映画なの?」
「1993年に作られたスピルバーグ監督のハリウッド映画だ。
ポーランド・クルスクのユダヤ人が収容所で虐待されているのを、ナチ党員兼ドイツ人実業家のオスカー・シンドラーがユダヤ人を助けるというストーリー。
とにかく収容所のSSが悪魔のように描かれていて、意味もなく面白半分にユダヤ人を射殺していくというシーンが連続する映画だな」
「あの映画にはユダヤ人の残酷な運命が鮮明に描かれている…
ユダヤ人であるというだけで存在を否定され、基準もルールもなく、SSの気分次第で殺されていく…
まさに地獄だ…」
「ふーん、で、どの辺がフィクションなの?
映画だから100%実話ってのはあり得ないのは当然として、決定的に違うのは?」
「うむ、映画の中盤で、アーモン・ゲートという名の実在したSS看守がバルコニーから面白半分でユダヤ人をライフルで射殺するシーンがある。
あまりに強烈なシーンなため、一度映画を見ればまず忘れることはないだろう」
(なんのライフルだっけ?)
「とりあえずこのライフルは何なのだろうか?とか思うようなやつはいないと思うが―――」
「……」
「そんなことはどうでもいい。
とりあえず言いたいことは、あの狙撃シーンは物理的に不可能だということだ」
『シンドラーのリスト』のバルコニーと収容所の位置
左:映画の位置 右:連合軍の写真の位置
「John Ball, 12 'Eye-Witness' Stories Contradicted by Air Photos」より
「これは『シンドラーのリスト』のバルコニーと収容所の位置を図で説明したものだ。
左は生き残ったユダヤ人たちの証言から作られ、映画で採用された位置。
右は連合軍の偵察写真から出した位置だ。
映画では左図の赤い建物(バルコニー)からSS看守がライフルでユダヤ人を射殺していた。
だが、実際の写真から出した右図では、赤い建物のほうが収容所よりも低い位置にある」
「右図では狙撃どころか、収容所すら見えませんね」
「ウェーバー、お前は狙撃の名手だったな。
この位置で狙撃は可能か?」
「無理に決まってんだろ。
目標が見えないのに狙撃なんてできるわけがない」
「そーいうことだ。
映画と現実の区別がつかない素人を洗脳するから映画とは恐ろしいものだな。
スピルバーグが絡んでる時点で娯楽映画と見るべきだろうに。
『シンドラーのリスト』で一番の謎は、ホロコーストを描いた作品なのに、なんでガス室が出てこないんだ?ということだ。
映画に出てきたのはシャワー室だったからな。
何が実話を元にした映画だ。
そんなフレーズは金儲けのための宣伝に過ぎん。
そんなんだからユダヤ人は守銭奴と呼ばれるのだ」
「なんでガス室が出てこないの?」
「スピルバーグ監督が確信犯だからだろ。
スピルバーグは、リアルさを追及していくうちに、ガス室の話があまりに非現実的すぎることに気づいたんだ。
だから映画に出さなかった。
奴はガス室が嘘だと知ってるよ、間違いなくな」
「スピルバーグはユダヤ人だからな。
こんなことばかりしているからユダヤ人は嫌われるのだ」
「……」
「おい、どうした? 『シンドラーのリスト』をソースにするんじゃないのか?」
「ええぃ! あれは映画だ!」
「なんかさっきと言ってること違うぞ」
「うるさい!
ホロコーストは事実なんだ!
いまさら歴史的事実を歪曲することは許されない!」
「事実?
まともに立証もできないくせに事実扱いするのか?」
「立証ならできるさ」
「やれるものならやってみろ。
幸い陪審員はたくさんいるしな」
「陪審員ってあたし達?」
「みたいね」
「えーと、1人の判事に対する陪審員は2〜3人が普通のはずでしたけど……」
「いいんじゃないの。
日本は陪審制じゃないし。
ていーか、判事と裁判官って違うの?」
「名前が違いますね」
「そりゃそうだけど……」
「判事ってのは役職よ。
裁判官になると『判事補』ってのになって、10年務めると『判事』になれるってわけ。
警察官にもいろいろあるでしょ、あれと同じ。
陪審制は日本でも1928年から1943年までは、刑事陪審制度が実施されていたわ。
敗戦後はなくなっちゃったけどね」
「ふーん、判事ってベテランなのね」
「それはともかく」
「ホロコースト限定とすれば、やる前から勝負がついているような気がするが……」
「くっ! こうやって何も知らない連中を洗脳していくのがネオナチのやり方か!
これはさながらハメルンの笛の如し!!
ドイツ人はやり方が汚すぎる!」
「ドイツ人はやり方が汚い?
おいヤンキー、ホロコースト見直し論者の総本山であるIHR(歴史見直し研究所)の親分は誰だと思ってる?」
「マーク・ウェーバーだと思ってるが、それが何か?」
「ウェーバーはアメリカ人だ。
ホロコースト見直し論者は連合国、米・英・仏に多いんだよ。
特に米国はその手の資料が非常に豊富で助かる。
逆に少ないのがドイツだ。
ドイツ人はホロコーストの存在を物心つく前から刷り込まれているからな。
ネオナチ以外のドイツ人が真っ向からホロコーストを否定することはほとんどない。
だが、連合国や無関係の日本はそんなことを気にする必要はないからな。
特にアメリカは言論弾圧には嫌悪感を持つ国だ。
アメリカがホロコースト見直し派の本場とは面白い話じゃないか」
「くっ! 我が合衆国の恥さらしどもめ!」
「たしかに“今は”否定派が恥かもしれんな。
だが、時が熱狂と偏見をやわらげたあかつきには、また理性が虚偽からその仮面を剥ぎとったあかつきには、
そのときこそ、正義の女神は、その秤を平衡に保ちながら、過去の賞罰の多くにそのところを変えることを要求するだろう。
すべての事実が事実のままに認識され、事実の歴史が真実の歴史となったとき、
そのとき肯定派を絶滅させる真のホロコーストが始まるだろう。
とても楽しみだな。ククク……」
「……大尉、思いっきり悪役の台詞ですよ、それ」
「悪役ぅ?
それがどうした?
私は武装SSだぞ。
つまりナチだ。
一般人の持つナチのイメージがどんなふうかくらいわたしだって知っている」
「そうですね。ナチのイメージと言えば……」
……
「やはりユダヤ人虐殺が最高のシーンでありハイライトだ」
「彼らの屍をみながらするオ○ニー。アふっ……あっ……うをあっ」
「ああ 最高だよ 君たちの苦痛にゆがんだ死に顔」
「あっはあっはあっハアハアハア……ウオハッ」
「今夜も毒ガスをプレゼントしてあげるね。そしてずりネタを提供しておくれ」
……
「こんな感じかと」
「……」
「……何これ?」
「映画のナチのイメージですよ。
手元の資料ではナチの収容所はこんな感じだったそうです☆」
「もの凄い偏見だな…」
「っていうか、ポルノ映画をソースにするなよ」
「とにかくだ。
ナチスはユダヤ人を600万人殺しても「劣等人種を処理しただけですが何か?」とか平然と答えるような人間の集まりだと思われてる。
なんせナチだからな。
いまさら悪役のレッテルなど怖くもなんともない。
悪役上等だ、ゴルァ」
「荒んでるわねぇ……」
「世界が終末を迎えるとき、全地球が震動するとして、正義の信念は微塵も揺るがない。
卑しむべき偏狭と個人的怨恨の裁判は終った―――――
そして今日から我が闘争が始まる」
「…そーいうことを平気で言うから誤解されるんですよ…」
「このナチが! ホロコーストがあったこと証拠を突きつけて何も言い返せないようにしてやる!」
「ナチナチやかましいぞ、このアカが! ホロコーストがあった証拠など何もなかったことを証明して黙らせてやる!」
「さて、さっそくはじめましょうか」